夏が来るのを感じると「そろそろローファーかなぁ」とか
「サンダルで良いのは何かないかな」と考えるのが自然な事であり人情でもあります。暑いですし。
じゃあ秋の訪れを前に「そろそろ編み上げようかなぁ」とか
「今年の秋冬はガッツリ編み上げるぜ!」とあみあげを決意してしまうのも道理。
という事で、あみあげブーツはじめます!
- 素材:Scotch Grain
- 色:Tan
- 底材:Dainite
- 製法:Goodyear
- ウィズ:E
- 価格:¥91,800(税込)
TPではコードバンなんかも展開しているので目移りしてしまいそうですが
個人的な一押しはグレイン素材を使ったこちらですね。
このスコッチグレイン、元々革の加工の際に誤って麦(穀類、Grain)の模様が付いてしまった事に始まるようです。
まぁこの逸話がホントかどうかはわかりませんが、スコッチウィスキーの存在を考えると、さもありなんという感じですね。
この偶然の発見が生んだ素材とあみあげの組み合わせは、否が応にもカントリー気分を盛り上げてくれます。
この不規則な模様が[スコッチグレイン]素材。
この素材を眺める事を肴にスコッチを嗜むスキモノの御仁もいるとかいないとか。
僕には到底マネ出来ませんが、雰囲気のある素材である事は確かです。
ソールはクロケット社専用のダイナイトソール。
『Crockett & Jones』のロゴがまぶしい!
- 素材:Antique
- 色:Marron
- 底材:Double Leather
- 製法:Goodyear
- ウィズ:5
- 価格:¥87,480(税込)
英国王室御用達でもある『トリッカーズ』です。
そしてこのモデル、一押しカラーはマロン!
黄色に近い明るいブラウンカラーであるエイコーンが屈指の人気を誇りますが
そのエイコーンと双璧を成す人気なのがこのマロン。
個人的にはコーディネートのしやすさではこちらに軍配があがるのではないかと思います。
こちらはつるりとしたスムース素材。
余談ですが、今までなんの疑いもなくマロン(Marron、栗)を英語だと思ってたんですけど
調べてみるとフランス語でした。英語ではマルーン(Maroon)だそうです。へぇ~。
ソールはレザーですね。
履き始めこそ硬めですが、徐々に柔らかくなっていきます。
最終的には本当に足に吸いつくような履き心地になるのです。
逆に言えば履き始めの硬さのある歩き心地こそ、短い間しか味わえないレア体験。
スコッチも良いですがこちもゆっくりと味わって頂きたいですね。
このコラムを書いている現在、最高気温は36℃というフザけた数字なのでブーツに対してまだまだピンとこない方が多いかもわかりません。
しかし人とは不思議な物で少し涼しくなれば、もう秋冬物に思いを馳せてしまうものなのです。
思い立ったが吉日、誰よりも早くあみあげましょう!