Trading Post Original
「フォーマル」、「ビジネス」、「カジュアル」
いかなるシーンの「ファッション」においても、靴、とりわけ革靴は、
私達の必需品であり、ロマン溢れる趣味であり、立体の芸術であるに違いない。
トレーディングポストは、私達=日本人の「靴人生」の深淵を知り
変化する流行・価値観を一早く肌で感じながら、より良い靴を皆様にお届けする為に、
世界中の銘靴メイカーとの情報交換や、企画、販売を30年以上に亘り行って参りました。
その中で蓄積した、私達の夢や情熱・こだわりを思い切り注ぎこめるのが、
純国産のTrading Post Originalであります。
[セントラル靴]
私達が夢見心地のまま門を叩いても、それを正面から受け止めてくれる、
器にも技にも、その量は国内屈指の靴職人たち。
そして、Trading Post Originalの製造メイカー。
「浅草」、「下町」、「町工場」。
聞けば「和の心」躍るに違いない、そんな空気の中で、
Trading Post Originalは作り上げられているのです。
先日行われた[セントラル靴]でのミーティング後、工房を見学させて頂きました。
何度訪れても「手作業の多さ」を改めて感じさせられるこの工房は、
私にとっての「靴の聖地」のひとつ。
この度、靴が出来上がっていく様を皆様にお届けしたく、写真を撮影させて頂きました。
土踏まず部分は、熟練の職人による手釣り込み。
くびれが美しいウェストシェイプに魅了されない男はいないはず。
造形美・履き心地を大きく左右する要と言えます。
無論ブローグ系の靴には、無数の穴飾りが空いています。
職人さんが一つ一つの穴を手作業で、正確に抜いていく様子を見せて頂きました。
手描きで示された旧オリジナル品番のデザイン図は、絵心が高い。
私は靴職人が描く靴の絵を初めて拝見いたしましたが、
これも、流石靴職人と言える部分のひとつでしょうか。
ベルトコンベアやラインシステムなど似合わない、手の温もりで満ちた工房では
職人達が自陣を組み、それぞれの道具を持ち、役に徹します。
大量生産・消費の現代から切り離された、陸の孤島のような彼の陣地で、
寡黙な職人達の手が動き、靴の形が出来上がっていく。
いびつだった石が時間をかけ川底を転がり、流麗の球体になるように、
私達の起こした妄想を、納得の一足に仕上げて頂いています。
世界の銘靴を取り扱う中で私達が得たものを、
Trading Post Originalにフィードバックしたい。
私達のこだわりと、職人の知恵のぶつかり合いによって、
この度[セントラル靴]製、Trading Post Originalに新シリーズが登場致します。
その中でのキーワードが、
「グッドイヤーウェルテッド製法」・「英国調クラシック・エレガンス」。
そして、「現代に映えるトラディション」です。
使い勝手がよく頑丈で
所有すること自体が喜びとなるほど恰好よく
時を経ても親しみやすい
そんな靴を作る事が、私たちが自身に課したミッションとなりました。
履いて、歩いて、足から感じて頂くのが本望ではあります。
しかし、私たちが詰め込んだ拘りや思い、職人の知恵や技術までも
皆様にも是非知って頂きたいと思い、
今回から数回に亘り、新シリーズや[セントラル靴]について紹介させて頂くことと致しました。
是非[セントラル靴]渾身の作品を、ご覧ください。
Trading Post