『トリッカーズ』の[マロンアンティーク]は、
「良い歳の取り方」をしてくれる、私にとっては最高の茶靴。
愛用中の[M5633]は時間をかけて、ひとまずここまで辿り着きました。
私にとって、[マロンアンティーク]の魅力は、「色褪せ」。
極力着色をせず、ニュートラルのクリームでの磨き。汚れやシミがひどければサドルソープ。
こういった手入れと、しっかりと履き慣らす事。これで、色が抜けてきます。
そうやって、くすんだ色が好きなのです。これは私が眩しい色のスニーカーを履かない理由のひとつ。
今回の渋谷店の記事はあくまで、「とある靴好きの何がし」としての私のポリシー。
デニムと同じで、シワが入る部分は特に色が抜けます。
どちらも「色が薄くなる」という点で共通の変化ですが、
この分厚く固く、私の素足を外界から防護している堅牢な革靴が
傷やシワを「アジ」に変えてきたシリアスな過去に、
別格の趣と「色褪せない」思い出を覚えるのは私だけでしょうか。
雨の季節を迎えるにあたって
私の「カントリーシューズ」たちがその力を最大限に発揮できるよう
今一度、力の源を潤します。
園芸用語に、「締め上げる」という言葉があります。
植物を雨ざらし、風さらし、陽ざらしの厳しい環境で育て上げる事です。
それを経た植物は優れた容姿に育ち、ずば抜けた生命感と強いオーラを持ちます。
もちろん植物を雑に扱う事とは違いますし、当然、靴に対してそれと全て同じにはできません。
しかし、『トリッカーズ』の「カントリーシューズ」には、ここに通ずるものが確かにあると
締め上げた愛用品の手入れを終えた瞬間、感じます。
油分と水分の補給で、どっしりとした色合いに変わっていきます。
分厚く、重く、ゴツく、固く、頑丈、トリッカーズ。
冬ばかりに履いていませんか?
私の[M2508]は、今まさに「締め上げ」の最中です。
エイジングシーズンの幕開けかもしれません。
気分が高揚する一方です。
- 素材:Antique
- 色:Marron
- 底材:Double Leather
- 製法:Goodyear
- ウィズ:5
- 価格:¥84,240
- 素材:Antique
- 色:Marron
- 底材:Double Leather
- 製法:Goodyear
- ウィズ:5
- 価格:¥87,480
私自身においては、[レザーソール]を履くのが好きです。
ですがお客様には、もっと安心して履いて頂きたいとも考えています。
一部在庫切れもございますが、ダイナイトソールでの展開もございます。是非、お問い合わせください。
その際には、是非お客様のポリシーをお聞かせ下さい。