ユニオン・ロイヤル製のラバーソールが約8年ぶりにリニューアル!!
皆さん、ラバーソールの靴と言われると何を思い浮かべますか?
やはり、「雨の日靴」を思い浮かべる方が多いのでないでしょうか……。
「雨の日靴だから……」と割り切るのではなく、「雨が待ち遠しくなる靴を作りたい!!」をキーワードに、”究極のラバーソール”制作を開始。
【圧倒的な履きやすさを追求した木型】
右が従来設計の木型、左が新設計の木型です。
新設計ラストのポイントは、「前方と後方の中心線を分ける事」と「甲の設計も左右非対称(内側を盛り上げ、外側を薄く削る)にする事」。
簡単に言ってしまうと足の本来持つ立体的な形状を再現する為の設計です。
ご自身の足を見て頂くと新設計の形に近い方が多いと思います。
新設計に近い足型を従来の木型にはめ込むと、どこかに無理が生じます。
フィッティング時に最大のネックになるのが小指の当たりを含めた、指先のストレスです。
新設計のラストを見て頂けると小指部分の膨らみが強い事が分かると思います。
小指の膨らみが外に広がる”小指の逃げ場”となり、小指に掛かるストレスを軽減してくれます。
幅(ウィズ)を広くする訳では無く、指先を広く取っているので、“フィット感”と“楽さ”の両立を可能とします。
もう一つ、 フィッティングでネックとなるのがヒールのホールド感です。
日本人は、欧米人に比べ骨格上、”踵が小さい事”がヒールのホールド感が無くなる原因と言われます。
ですが、ヒールカップを小さくすればフィット感が生まれるかと言えばそうではありません。
フィット感に必要なのは、小ささでは無く”丸み”を持たせる事が重要なのです。
新設計の木型は、自然な踵の”丸み”を再現し、踵全体を包み込む、フィット感を生み出す事に成功しました。
【究極の撥水レザー】
今回の拘りの一つが水に強く、長持ちする「機能的なアッパー」を使用する事。
ブラックのみですが、鞣しの段階で撥水加工を施したUNION ”WATER PROOF ”LEATHERを開発。
撥水剤が”添加された”状態となるので表面加工によるアッパー割れやクリーナーなどのケアによる仕上げ取れの心配がありません。
勿論、審査機関による透湿性試験の基準もクリアーしています。
構造上のアッパーと底材の隙間やアッパーにステッチがある為、完全防水とは、謳えませんが雨の日の通常使いを考えるなら、これ以上の素材は考え付きませんでした。
(*DARK BROWNは、通常のカーフです。)
底材は、英国ハルボロラバー社の[スタッドソール(通称ダイナイトソール)]を使用。
底材からの水の浸入を防ぎ、レザーソールに比べて削れにくい。
ラバーソール特有のボリューム感が抑えられている為、見た目もレザーソールと間違う程。
製法もMG製法からグッドイヤーウェルト製法に変更し、より堅守な作りへ。
- 素材:UNION WP
- 色:Black
- 底材:Dainite
- 製法:Goodyear
- 価格:¥48,600(税込)
- 素材:UNION WP(上)、GISELA(下)
- 色:Black(上)、DARK BROWN(下)
- 底材:Dainite
- 製法:Goodyear
- 価格:¥48,600(税込)
- 素材:UNION WP(左)、GISELA(右)
- 色:Black(左)、DARK BROWN(右)
- 底材:Dainite
- 製法:Goodyear
- 価格:¥48,600(税込)
”究極のラバーソール”制作に当たり、死力を尽くして下さった、世界長ユニオンの小田氏。
小田氏が居なければ、この靴は生まれませんでした!!
勿論、今回の新ラストが全ての方に合う訳ではありません。
ですが、今、トレーディング・ポストとユニオン・ロイヤルが持っている英知を結集した事は靴である事は間違いありません。
是非一度、“究極のラバーソール”を体感して下さい!!