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『ガジアーノ&ガーリング』の工場へ行ってきました! Part 1

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皆さん、こんにちは。渋谷店 田中です。
いよいよトレーディングポストで待望の『GAZIANO & GIRLING』を発売します!
私たちも、「伝統と歴史を重んじながら、モダンな美を追求する」このハイエンド・シューズを
お客様に紹介出来るという事で、非常にワクワクしています!
そのラインナップはコラムやニュース等でご紹介させて頂くとして、実は発売に先駆け、
6月の海外出張時に『ガジアーノ&ガーリング』の工場に行きその靴づくりの秘密に
迫ってきましたので、レポート致します!
 

『ガジアーノ&ガーリング』(以下『GG』)の工場は、イギリス ケタリングという所にあります。
「靴の聖地」ノーザンプトンから約30km離れた場所なのですが、以前はノーザンプトンに
引けを取らない程のシューメーカーが存在していたという事です。
現在も、『GG』の他にも『BARKER』の工場もこの地に構えています。
ちなみに、朝ホテルの周辺を散歩していたら、野うさぎ(!)に遭遇するようなのどかな町です。
 

イギリス料理の定番、ミート・パイ。
イギリス料理はとかく「まずい!」と言われてしまいますが、
僕は好きです。
マッシュ・ポテトはさすがにお腹一杯になり過ぎますが……
 

約1年前に今の所に引っ越してきた工場(以前もケタリング)です。
当日はトニー・ガジアーノさんが案内をしてくれました。
では、早速工場見学で、『GG』の魅力を探っていきましょう!
 
ガジアーノ&ガーリングの魅力
魅力その①:デザインがすごい!
『GG』の魅力は色々ありますが、まずはデザインです。
以前に在籍していた一流シュー・メーカーや自身のブランドを
立ちあげてから精力的に行っているビスポーク・シューズの経験を活かした、正統派ながら
他が真似の出来ないデザインは間違いなく『GG』の魅力といって良いでしょう。
 

数々の美麗デザインを生み出すデザイン・ルームは意外とシンプルでクリーン。
ビスポークも行うので正直もっと雑然としていると思ってました。
「美しい靴は美しい環境から生まれる」とは、トニーさんの言葉。
(部屋が片付けられない僕には耳の痛いお言葉です……)
トニーさんが若い(1973年生まれなので今もそんなにお年ではないですが)頃は
建築家を目指されていたということもあったそうで、
そう言われると何となく設計ルームのような印象ですね!

パソコンを使う机と実際に素材を使用する机が分かれています。
GGの靴の写真がキレイに額に飾られていました。
 
魅力その②:アッパーがすごい!

素材はもちろんイタリア、フランス、ポーランドその他一流どころの
素材を使用。ビスポークも行う『GG』だけに、スムース・レザー、スエード・レザーに限らず
エキゾチック・レザーや希少な素材をストックしていました。
ミュージアム・カーフやJ.F.バーカーのロシアン・カーフ(レプリカ)なんかもありました!
 

裁断は手作業。手間は掛かりますが、職人さんがシワやダメージのある箇所を
避けながら丁寧にクリッキングする事で美しい状態のアッパーが出来上がります。
 

工場内に掛けられたアッパー・サンプル。
今までいくつかの工場を見てきましたが、このように製甲された状態が並べてあるのは
初めて見ました。
紙のパターン・シートだけでは無く実物を見ながら作業する事で、
より完成度の高いアッパーになっていきます。
 

『GG』と言えば、繊細なステッチングも魅力ですが、職人さんが超絶のミシンさばき(?)で
アッパーを丁寧に縫っていきます。
工場全体に言える事ですが、職人さん達は錚々たるシュー・メーカーを経て現在『GG』で
靴を作っていますが、意外と若い職人さんが多かったです。
 

『GG』を代表するモデル[ANTIVES]のシャドウ・ステッチです。
技巧派揃いの『GG』職人さんと言えどもこのスキン・ステッチが出来るのは2名だけだそうです。
 
まだまだ魅力はお伝えしきれていませんが、ひとまず今回はここまで。
次回は、ソールの魅力や、その他職人さんたちの密かな楽しみ(!?)にも迫ります。
それでは、Part 2 もお楽しみに!


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