今月のコラム特集は「スリップオン特集」
人気が非常に高まっているスリップオンに関連する記事を、様々な角度から全4回に渡って配信致しますのでぜひご覧ください!
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vol.1日本人とローファー。
礼儀正しく、尚且つ真面目で勤勉・勤労といわれる日本人。
着脱容易で時には「ナマケモノ」などともいわれるローファー。
「真面目」と「ナマケモノ」でなんとも結びつきにくい両者のイメージですが、実は密接な関係があります。
革靴は海外から伝わった履物です。
それ故に同じ革靴に対しても、その国の文化や考え方によって使い方や捉え方に多少の違いはつきもの。
もちろん我が日本においても例外ではなく、むしろ履物においては欧米諸国との文化に決定的な違いが……
それは靴を「着脱をする」という点です!!
欧米諸国の文化では人前で「靴を脱ぐのは恥ずかしい」や「靴を脱ぐのは失礼」などの理由から、屋内においても履物を着脱するという習慣がほとんどありません。
それに比べ、古来からの文化である座敷様式や畳などが存在する日本では、「靴を脱いで屋内に入る」という行為は良く見られる光景であり、習慣となっています。
この習慣は平安時代が始まりといわれる一説もあるようですが、主な理由としては日本の気候との関係が深く、高温多湿な我が国では雨なども多い為、汚れた(または濡れた)靴で室内に入ると木で出来た家屋を傷めることや、不衛生といった理由で、屋内では靴を脱ぐという習慣が出来たとされています。
では、ビジネスシーンでは如何でしょう。
社外への外回りの際に訪れる場所での靴の着脱。または食事のシーンにも靴の着脱はあります。
日本の素晴らしい文化を持った私たちの国では座敷などを構えた食事処も多い事でしょう。
忙しい日本のビジネスマンは分刻みスケジュール。紐を結んでる時間も勿体ないなんて時もあるハズ。
最近ではお客様・上司の方とお食事に行った帰り際、靴を履こうと紐を結んでいたらお客様より出遅れてしまった。など「おもてなし」の心を持った日本人特有の悩みもあるようです。
そんなことを想いながら、今も残り続ける伝統様式で生活していた私たちの先祖をふと考ると……
その環境からも紐の無い下駄や草履を愛用していたという理由が日本文化に適した履物だからと想像出来るんですね。(下駄や草履も同じ履物として親近感が…… 笑)
かと言って現代日本のビジネスシーンで下駄や草履を履くわけにはいきませんよね?(笑)
そんな時に私は、日本人とローファーに深い繋がりを感じてしまうのです。
〈↓は今シーズン、ヤマギシが大注目の『クロケット&ジョーンズ』のローファー〉
- 素材:Cordovan
- 色:Burgundy
- 底材:Single Leather
- 製法:Goodyear
- ウィズ:E
- 価格:¥114,480(税込)
真面目な性格上、靴には紐が付いていないと!(汗)なんて考える方もいらっしゃるでしょうが、
よーく考えてみるとローファー(スリップオン)は、他の諸外国より私たちのライフスタイルに合った靴ではないでしょうか?
「ナマケモノ」などという概念にとらわれることなく、自分達の環境に合ったスタイルの物をもっと履くべきでは?!
ということで、日本人にとってローファーとは古来の人々が愛した下駄や草履の様に、愛すべき靴なんですね。
でも、トレーディングポストにはどのようなスリップオンがあるの?
では、ビジネススタイルに合わせるローファーはどうしたら良いの?
という疑問も残しつつ、今回はここまで。(笑)
この疑問は後に続く店舗に解消してもらうとしましょう!
こうご期待下さい。
※次回は神戸店よりお送りします!