いきなり登場したこのダンディー。
この人こそ、これからお話ししようとしているカルロス・サントスその人である。
突然だが、みなさん紳士靴といったらどの国を連想されるのだろうか。
イギリス、イタリア、アメリカ、フランスあたりであろう。
この『カルロス・サントス』はポルトガルである。
さて、ポルトガルの靴は? といわれてもなかなかピンとこないものである。
話によるとポルトガルの文化はフランスの影響が強いのだそうだ。
確かに靴の作りはグッドイヤーウェルト製法など伝統的製法のものが多いのだが
スタイリングはおかたいイギリス靴というより優美なシルエットのフランスっぽい。
アートやデザインを大切にする人を意識した靴作りをしているということらしく
細かいステッチの利かせ方や独特のパターンは実に個性的。
カラーにしてもオーソドックスなブラックやブラウンの他
オリーブっぽいものや紫がかったものなど色彩が豊かで
グラデーションの付け方も上品で美しい。
他のどの靴とも違う『カルロス・サントス』ワールドと言ったところだ。
ちなみに1942年設立の『カルロス・サントス』、最近ポルトガル大統領から功績が認められ
コマンダーの称号が与えられたのだそうだ。
100%ポルトガル製の誇りを持つ『カルロス・サントス』。
その拘りをぜひ体験してみてはいかがであろうか?