残暑きびしい毎日ですが、秋の準備は早目にしておきたいものですね。
ということでこの時期、意外に(?)お問い合わせの多いモデルをご紹介いたします。
それでは早速こちら。
ダークブラウンのオードリー
味わい深いダークブラウンの一足です。
こちらはクロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)の定番キャップトウ、オードリー(AUDLEY)のカラーバリエーションモデル。
さて、オードリーといえばストレートチップの中でもトップセラーモデルとして親しまれている定番中の定番なのですが、それはおもに黒(BLACK)のイメージではないでしょうか。
オードリーに限らず、ストレートチップと言えば黒のイメージが強いと思います。
茶色の魅力、オードリーのダークブラウン
店頭でお話を聞いていると、オンタイムのカジュアルなスタイルがスタンダード化していますが、さすがに足元はスニーカーというわけにはいかず、やはり革靴はマストというケースが多いようです。
ただし、入社時に購入した黒靴だとドレッシー過ぎるとか、ローファーだとスポーティ過ぎるといったこともあるようで、色々なお悩みを耳にします。
そこで茶色のドレスシューズの登場となるのですが、いくつかご試着いただくうちに、メンテナンスやエイジングをしながら嗜好品としての側面も楽しめるものを選びたいという、茶靴ならではのリクエストも飛び出し、それならという事で、ダークブラウンのオードリーをご検討いただくケースが多くなるのがちょうど今の時期というわけです。
実際、成人式や入社のタイミングなど、必要に迫られて購入した革靴がきっかけとなって興味が高まり、次の一手を模索する中で茶靴の魅力に引き入れられるものですよね。
もちろん筆者もそのひとり!
茶色ならではのエイジングが楽しい
こちらは筆者が約17~18年前に購入したダークブラウンのオードリーです。
先日入荷したばかりの一足と比較してみましょう。
普段まじまじと見ないのですが、こうしてみると私物の方は色合いに濃淡がでてきている感じがします。
ちなみに最初の数年は週に1~2回、その後は月に3~4回のローテーションでの使用でした。
ニュートラルとブラウン系のクリームを交互に使用し、靴磨きの頻度は平均すると1~2ヶ月に一度くらいだと思います。
ポリッシュ(ワックス)は使用しておらず、乳化性のクリームのみです。
職業柄よく屈み込むので最近はアッパーにクラックがでてきていますが、エイジングサンプルを兼ねながら、今でも活躍しています。
カジュアルなコーディネートにも対応
ストレートチップでありながら黒よりも適応範囲がカジュアル方面へシフトするダークブラウン。
ドレスダウンしたスーツやジャケットにパンツのスタイルだけでなく、もっとカジュアルに楽しめるのが茶靴の懐の深さですね。
本来のドレッシーな雰囲気にジェントリーな親しみやすさがプラスされ、マイルドな見た目となるので、思い切ってカジュアルな装いに合わせてみても楽しいです。
日常に取り入れやすいので、是非いろいろなスタイリングにチャレンジしてみてください。
モダンブリティッシュの傑作、ラストN0.337
あらためてオードリーの魅力に迫ってみましょう。
まずはなんといっても木型(ラスト)です。
やわらかな丸みを帯びたソフトスクエアなトウのラインを描き出すラストNo.337。
2000年代初頭に誕生した通称“パリラスト”は、当時のクラシックなラウンドトウ全盛の中、大きな話題となった革新的なフォルム。
サイドのラインもなめらかで全体的にエレガントなたたずまいです。
昨年はこのラストを使用したオードリーの20周年モデルがリリースされ、またたく間に完売したりと、流行に左右されることなく今なお愛され続けています。
ハンドグレードコレクションのこだわり、オークバーク特有の柔らかな履き心地
オードリーはクロケット&ジョーンズの上級ラインとなる、ハンドグレードコレクションのラインナップ。
スタンダードなメインコレクションと大きく異なるのは、ソール(底材)です。
時間をかけて製造される底材用のオークバークはしなやかで屈曲性に優れ、履き心地を決定づける大きな要素の一つとなっています。
細かい点ですが、出し縫いが表裏どちらからも見えないよう、より手間のかかる仕様で美しく仕上げられています。
これもハンドグレードコレクションならではのこだわりです。
味わい深いダークブラウンで革の風合いを堪能
今回ご紹介しているダークブラウンのオードリーは、アンティークカーフと呼ばれる素材を使用しています。
キメがこまやかで、通常のメンテナンスを繰り返す事で上質な革に特有の艶を楽しむことができます。
これが、手入れをすることで風合いがさらに良くなり、くたびれるのではなく、味が出てくるという、良い革の特徴です。
もう少し涼しくなれば、秋の夜長に靴磨きも楽しくはかどることでしょう!
丈夫なのに柔らかい、上質素材ならでは優しい履き心地
丈夫な靴を作ろうと思えば厚みのある革を使えばよいのですが、そうすると硬い履き心地に。
ハンドグレード用に使用されている革は、一枚の素材の中でも上質な部分を選別しているため、しっかりと厚みがあり丈夫な上に、柔らかい足当たりとなります。
耐久性と履きやすさを両立させることができるのも、良い革の条件を満たしているからこそ。
実際に足入れしないと感覚としてとらえにくいですが、包み込まれるような履き心地はクロケット&ジョーンズならでは。
ぜひ皆さまの日常に取り入れてみてください。
CROCKETT & JONES 品番:29447A-A02L3D モデル名:AUDLEY
- 素材:Antique Calf
- 色:Dark Brown
- 底材:Single Leather(Oak bark)
- 製法:Goodyear
- ウィズ:D
- 価格:¥132,000(税込)
いかがでしたでしょうか?
今回はあらためて茶靴の魅力にクローズアップしてみました。
とりわけオードリーは、長く付き合ううちに定番ならでは良さや、さらなる魅力があふれる一足ではないかと思います。
履いて心地よく、磨いて楽しいオードリー。
秋の気分にもぴったりの豊潤なダークブラウンを是非おためしください。
京都エリアでクロケット&ジョーンズをお探しですか?
トレーディングポスト京都店では今回ご紹介したモデルの他にも、ハンドグレードコレクションの逸品を取り揃えています。
合わせてベルトもコーディネートしてみてはいかがですか?
素材やカラーもいくつか展開しています。
チャッカブーツやサイドゴアブーツも取り扱っていますので、秋冬のコーディネートに思いを馳せてみてはいかがでしょう。
寒くなる前に準備はぜひお早めに!
希少なホーウィン社のコードバンを使用したチャッカブーツやローファーも!
定番モデルからレアモデルまで幅広く取り揃えていますので、京都エリアでクロケット&ジョーンズをお探しであれば、ぜひトレーディングポスト京都店へお越しください。
皆さまのご来店おまちしております。
トレーディングポスト京都店では、当店の商品だけではなく他店でのご購入の商品でも常時修理をお受けしています。
また、お預かりした修理靴は店舗にてメンテナンスをしてお返しいたします。
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