皆さんこんにちは。
こちらの京都店ブログでは[トレーディングポスト・オリジナル]のヘリテージコレクションから、私 田中が古株スタッフとしての視点でおすすめするモデルをご紹介致します!
トレーディングポスト・オリジナルのヘリテージ コレクションとは?
『トレーディングポスト創世記に販売していたショートノーズ・クラシックスタイルを踏襲したヘリテージコレクション。原点回帰したスタイルと長年培ったフィッティング理論を融合させた靴は、正に進化するクラシック。』
『ヘリテージ(Heritage)とは遺産、継承物、伝統、伝承という意味があります。トレーディングポスト創成期時代(80~90年代)に主力であった、丸みのある懐かしいショートノーズのラウンドトウ。その懐かしい雰囲気を残しつつ現代の人向けに作り出されたラスト「T84」。このラストは歴代のスタッフからの伝承がなければ出来上がることはありませんでした。創成期主力であったデザインを復刻しそれをラストT84で再現。ビンテージ感の残る雰囲気に現代的なフィット感。』
昔から慣れ親しんでいるデザインやラスト・アッパー・ソールの組み合わせが実は現在あまり流通されておらず、自分では普通と思っている製品(やその周辺のストーリーetc)が世代が変わると新鮮に映る…なんて事が最近よくあります。
ヘリテージコレクションの中には、そんな「靴としては定番だけど実は探すと見つからない」アイテムも展開されており、個人的なおすすめでもあります。
①ディティールにも注目して欲しいサドルシューズ
Trading Post 品番:SLADE (スレイド)
- 素材:CORRECTED GRAIN LEATHER
- 色:BURGUNDY+BLACK
- 底材:DOUBLE LEATHER
- 製法:GOODYEAR
- 価格:¥59,400(税込)
1足目はヘリテージコレクションの比較的初期から取り扱いのあるサドルシューズです。サドルシューズ自体は多くの人が知っている定番デザインといって良いですが、意外と現在実際に履いている方は少ないのではないでしょうか。トレーディングポストでも昔からインポートブランドを中心にサドルシューズを扱っていましたが、取扱いが終了する事も多くなかなか長く続けられるサドルシューズが無い状況でした。
「ならばオリジナルで作ってしまおう」と販売を開始したのがこの[SLADE]です。正直申し上げると、こちらの元とも言えるアメリカA社製のサドルシューズを昔扱っていた(メーカー自体は今でもトレーディングポストで取り扱っています)のですが、メーカーでそのモデルが廃番になってしまい「あれ良かったよね」という話が事ある毎に出ていました。
オリジナルでヘリテージコレクションを始めようとなった時に”ビンテージ” ”アメリカンテイストを加える(トレーディングポスト開店当時はアメリカメーカー中心の品揃えだった)” ”クラシックだが、スーツ以外の洋服にも合う(昔からドレスシューズをスーツ以外で合わせるスタッフも多かった)”といったキーワードが出る中で、このサドルシューズが誕生しました。
アッパーのコレクテッドレザー(簡単に言うとガラス加工ですが、皆さんがイメージするガラス加工の素材よりもしなやかです)や、コバをウエストだけではなくヒールよりも前を全て面取りした『丸コバ』、バーガンディにブラックといった配色など”ヘリテージ感”が出るようなこだわりが施されています。
実際に履く事を意識した時に、コンビのサドルシューズは合わせるのが難しいと思うかも知れませんが、足元が目立つコーディネートで問題無ければそんなに難しくありません。インディゴのデニムには鉄板の組み合わせとも言えますが、画像のようなコットンパンツのホワイトで爽やかに合わせるのもこれからの時期のおすすめです。
➁黒白コンビのフルブローグは気負わずに履く
Trading Post 品番:GARRETT (ギャレット)
- 素材:CALF
- 色:BLACK+WHITE
- 底材:SINGLE LEATHER
- 製法:GOODYEAR
- 価格:¥59,400(税込)
スペクテイターシューズとも呼ばれるコンビのフルブローグ。こちらも定番アイテムですが、生産するメーカーによって印象がかなり変わる(ドレッシーからカジュアルまで)ので、実はトレーディングポストでここ20年の間5年以上展開し続けているコンビのフルブローグは存在しないはずです(最近記憶力が低下していて曖昧な表現ですみません…)。
『いつ行っても必ず置いているコンビの靴』をイメージしたこのモデルの魅力は、ラストT84のショートノーズ気味だがボリュームが出過ぎない程よいラウンドトゥと、古着屋さんで売っていてもおかしくないような佇まいながら履き心地がアップデートされているので実用的にどんどん履きたくなる所だと思います。
レースステイから踵を1週するパーツをブラックにしています。「コンビのフルブローグ」と一口に言ってもデザインパターンは様々なのですが、こちらのオリジナルは2色のコントラストがより楽しめます。
(画像はGARRETではなく本人私物を着用しています)
先程のサドルシューズもそうですが、特に黒白コンビは往年の映画俳優のようなスーツやロックファッションで合わせないといけないのでは?と難しく考えがちですが、私は結構普通に(?)コーディネートしています。一応ジャケットは着ましたが、シャツにコットンパンツでも合わせます。自分の中で履く時に意識しているのは「大きめ柄のパンツには合わせない」「秋口は季節感を考えて使用頻度を抑える(冬になったら履く)」位で、あまりルールを作らずに履いています。
③新作の”ダーティーバックス”
Trading Post 品番:OAKLEY (オークリー)
- 素材:SUEDE
- 色:SAND BEIGE
- 底材:REDBRICKSOLE
- 製法:GOODYEAR
- 価格:¥59,400(税込)
先日のTOPICSでもご紹介した新作の”ダーティーバックス”。昔取り扱っていた「KEITH HIGHLANDERS」製のダーティーバックスは実際に私も無くなるギリギリのタイミングで購入し気に入って履いていました。当時所有していたダーティバックスは残念ながら手放してしまったのですが、丁度「あれ良かったよな~」なんて考えていた所にオリジナルの新作として入荷しました。
ラバーソールと言えば現在はダイナイトソールやコマンドソールを採用する事が多いのですが、軽量で何と言ってもこの色味が魅力の赤レンガソールはドレスもカジュアルもより「軽やかな」スタイリングが増えている今こそ抜け感を表現するアイテムとして取り入れたいです。
我々スタッフが気に入っているのは、スエードの質感。毛羽立ちが少なく上品な印象なので、コットン素材のパンツはもちろんですがウールや最近増えているナイロン系のパンツにも野暮ったくなること無く合わせられるのではないかと思います。こちらの素材はストックが無くなってしまった為、現在の在庫分で終了予定です。
[トレーディングポスト・オリジナル]と言えばストレートチップを始めとするドレスシューズの印象が強いお客さまも多いと思いますが、これらのようにカジュアルなアイテムも「皆さんに継承していきたい」という思いで企画されています。是非、店頭で実際にご覧になってみて下さい!
※今回ご紹介したモデルはそれぞれ在庫数が少ない展開となっています。事前にお電話で在庫の確認を頂くと、現在京都店で完売のサイズもお取り寄せ可能か等ご案内させて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい。
トレーディングポスト京都店では、当店の商品だけではなく他店でのご購入の商品でも常時修理をお受けしています。
また、お預かりした修理靴は店舗にてメンテナンスをしてお返しいたします。
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