深まりゆく秋を肌で感じるこの頃です。
出かける時は一枚羽織れるものを鞄に入れて気温差対策はしっかりと。
そして足元にはブーツ。
この時期になると履きたくなるから不思議なものですね。
今回はちょっとめずらしいブーツをご紹介します。
正面から見るとシンプルなブーツ。
サイドゴアブーツでしょうか?
しかし後ろから見ると……
ベルトがちらり。
はてさてその正体は。
ちょっと丈の短いジョッパーブーツ、略してショートジョッパーでした。
ベルトは後ろを半周しているだけなので、前から見るとジョッパーブーツには見えないかもしれません。
低く立ち上がった甲から足首にかけてしっかりクリンピング(クリッピングとも。くせ付けの意)を施したV字フロントも特徴的です。
ビスポークシューズではたまに見かけるのですが、既成靴ではちょっとめずらしいデザインではないでしょうか。
見た目はいたってシンプルで、スクエアバックルがちょっとアクセント。
丈は一般的なサイドゴアブーツとほほ同じか、もしくは低めですので、ショートジョッパーならではのスタイリングを楽しむことができます。
バックルが見えたり
見えなかったり!
どうでもいいかもしれませんが、ちょっとしたこだわりです。
実はこちらのショートジョッパーは京都店の30周年記念のアニバーサリーモデルの中の一つ。
昨年から企画していたもので、先月販売を開始したばかりのとっておきの一足です。
せっかくの機会なので、なにか面白い靴を作りたい!という気持ちをカタチにしました。
足首まわりに余分なすき間ができないよう、履き口の開口部は極限まで狭く。
踵のプルタグは付けず、パンツの裾と干渉しないように。
端正なルックスにしたかったのでヒールは積み革一枚分高めに。
ミリタリー由来の武骨さは残しながら全体的にドレッシーな雰囲気になるよう、製作をお願いしたセントラルさんには何度もサンプルを修正していただきました。
トレーディングポスト・オリジナルのプレステージコレクションと同じ木型・スペックなので、グッドイヤーウェルテッド + ウエスト部分のみマッケイという製法です。
シームレスバックなどのディテールも盛り込んでいますので、筆者は眺めるだけでもワクワクします。
もちろんデザインだけでなく、マテリアルや細部の仕様にもこだわりました。
アッパーにはボックスカーフを使用し、ライニングや底周りもブラックで統一しました。
その他にもこだわりが満載なのでぜひ一度お手に取っていただき、あちこち見ていただきたいと思っております。
ただ、そういったこだわりやマニアックな部分の主張が強く表に出過ぎないよう、あくまでシンプルな靴を目指しました。
履いた時にさりげなくにじみ出るくらいのバランスになっていればいいな、と思います。
そんなにがんばっていないように見せかけてはいますが、京都店30周年の節目を飾る渾身の仕上がり!
ぜひお試しください。
Trading Post モデル名:TPKYOTO-2(京都店30周年記念モデル)
- 素材:Box Calf
- 色:Black
- 底材:Single Leather
- 製法:Goodyear/Mckay
- 木型:66
- 価格:¥107,800(税込)
たとえばセンタークリース入りのドレッシーなトラウザーズに、ミリタリージャケットやライダースジャケットを合わせたり。
はずしのきいたスタイリングにも対応できるバランスになっていますので、いろいろなコーディネートをお楽しみいただければと思っています。
すでにチャッカブーツやサイドゴアブーツをお持ちの方も、是非トライしてみてください。
実店舗での取り扱いは京都店のみですので、近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
皆さまのご来店お待ちしております。
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