もう梅雨入りしているんじゃないかと言うぐらい雨、雨、雨の連続でございますね。
どうもこんにちは。青山本店の村山です。
5月いっぱいまで開催していますブライダルフェアですがもうチェックしてくださっていますでしょうか。
<ブライダルフェア>
◆内容:各ブランドのストレートチップ(セール品以外)をご購入の方を対象として ソックスを先着順にてプレゼント。
購入した商品お預かりでハイシャインのサービスをご希望の方には実施します。
◆期間:5月1日(日)~5月31日(火)
◆開催店舗:トレーディングポスト全店
◆対象商品:各ブランドのストレートチップ(セール品以外)
私事で恐縮ですが今年で数え28の歳になる人間でございます。
最近は友人含め他、同年代のお客様方から
あろうことか独身の私に、結婚式の服装についてご相談を頂けることがちょくちょくあります。有難うございます。
この歳になってからというもの、多くの友人や親族からめでたい話題が聞こえてきて嬉しい限りです。
そうしたらばと、この機会に自分も新しく礼服を仕立てようなんてアレコレ妄想している最中、靴は今所有している中でフォーマルシーン用に履いて行こうと思っているものがあります。
GAZIANO&GIRLING モデル名:OXFORD
- 素材:Calf
- 色:Black
- 底材:Single Leather(Oak bark)
- 製法:Goodyear
- ウィズ:E
- 本体価格:¥220,000(税込)
非常に正統派なキャップトウオックスフォードシューズです。
2つの木型でご用意していてラウンドトウタイプのDG70 とスクエアトウタイプのTG73でご用意しています。
私にとっては、価格による質感や履き心地の違いがはっきりと分からせられてしまった思い出の靴の一つです。
※以下ちょっと話がそれます
①ストレートチップとはなにか。
そもそも何故、冠婚葬祭などのフォーマルシーンの靴にストレートチップが良いとされるのかというのをちょこっとだけ前提としてご説明しておきます。
結論から申し上げますと”正装を必要する場で、ルールとして決まっている為”
となります。
【ストレートチップ】とはつま先に横一直線にステッチが掛かっている”つま先の”デザインのこと。
レースステー(靴紐の通っている部分のパーツ)が内側から縫われている”内羽根式”の物は【オックスフォード】と呼ばます。
反対に外側にレースステーが出ている物は外羽根式【ダービー】と呼びます。
キャップトウオックスフォードシューズが19世紀にイギリスで誕生して以来
今でも昔と変わらず昼の礼服用の靴として用いられていますね。
②フォーマルって一体何奴
“”昼“”ってちょっと引っかかる感じですが、意外だと思いましたでしょうか。どうでしょうか。
私も靴業界に入るまでは知りもしませんでした。
実は正装のルールではカーフのストレートチップを履いてよいのは昼まででございます。
夜はモーニングコートから、ブラックもしくはミッドナイトブルーの生地で仕立てたフルドレスのホワイトタイ(イブニングコート=燕尾服)
ドレスコードによってはセミドレスのブラックタイ(タキシード)と呼ばれる礼服に着替え
黒のシルクのソックスにパテントレザーのリボンの付いたパンプスやオックスフォードシューズに履き替えるのが正式な礼服です。
ただそういうのは格式の高い式に参加される上流の方達や主賓クラスの方の話でございますね。
中々に細分化して種類が多い礼服、カジノやオペラ鑑賞などにも礼服を着用するヨーロッパの文化と比べると、日本で洋服文化が広まってまだ150数年しか経っていなく、まだまだ馴染みが浅いので日本人としては正式なマナーは大変に感じる事でしょうが。。。
ただし有難いことに効率のよい略式礼装文化が日本独自のルールとして広まっていますのでブラックスーツを一着、靴はキャップトウオックスフォードが一足あれば基本的には大丈夫です。
現代のフォーマルウェアの基礎が出来たのは17世紀のフランス
T.P.O.によって衣服が明確に区別されるようになったのは、19世紀に入った1815年頃のイギリスでした。
フォーマルシーンにも色々ありますが
招待状などにドレスコードの記載がある式や、国際儀礼に参列するときなど
エチケットとして相手に敬意を表しその場に相応しい服装で参加するのが礼儀となります。
ちょっと手厳しくも聞こえますが、会場内の秩序を保つために必要な事で「気持ちだけじゃなく行動で示してよ!」的な奴ですね。
現代は多様性が広がりフォーマルシーンのカジュアル化が進んではいますが、知っていて気崩すのと知らずに気崩れているのでは印象が180度変わりますので、記憶の片隅にでも良いので憶えておいて損はないでしょう。
話を戻しますが、今回紹介している【GAZIANO&GIRLING】の”OXFORD”は名前に恥じぬ非常に正統でいて丁寧に作られている靴です。
写真は私物のスクエアトウのTG73ラストを使用したOXFORD。
スクエアトウはフレンチラインとも呼ばれたりしています
その話はまた話が長くなりますので今回は割愛しますが。。。
ハンドラスティングによるアッパーのシャープなシルエットが特徴的。
こっちはラウンドラストDG70を使用したOXFORD
与える印象がスクエアはモダンに、ラウンドはトラッドに写ります。
GAZIANO&GIRLINGはメーカーのコンセプトゆえに独創的なデザインも多いですが
このオックスフォードに関して言えば余計な物は排除し、シンプルの究極を追求した靴といった印象。
フォーマルシューズには余計なトッピングをしないGAZIANO&GIRLINGのデザイナーの決意が垣間見えます。
見切れてしまったOXFORD…
OXFORDの価格は中々しますが、良いものであるが故に相対的に値段が高くなってしまうのは世の理。
人によっては生涯を共にするアイテムでもある為、良いものを身につけてこれから永く付き合っていくであろうフォーマルシーンに赴いていくのは靴の価格以上の大事な経験となります。
店頭では私含めスタッフ全員でお客様の大事なブライダルで使用する靴について丁寧にサポートをさせて頂きますので、是非ご利用下さい。
Trading Post 青山本店
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青山本店だけの貴重な1足もご用意しておりますのでぜひ世界の銘靴をお試しにいらしてください。
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