新たな生活様式が求められる現在。
BLOGをご覧の皆様も、ご自身の事や周りの方々の事、今までの価値観や基準が覆され、ライフスタイルそのものを見直す・考え直す時間が増えた事と存じます。
筆者も多分に漏れず、仕事や休日の過ごし方、その行動範囲。果ては食事や睡眠、身に着ける物まで。生活に関わる事全てにおいて根本から見直す事となりました。
そんな折、店頭でよく耳にするのが「黒のビジネスシューズ(ドレスシューズ)を着用する機会が本当に減った」というお声。
確かに多くの企業でテレワークの増加や、会議や対面での営業の機会が減少した事により仕事上のドレスコードは形骸化し、スーツや靴も含め、オフィスのカジュアル化がより一層進んでいると実感しております。これも新たな生活様式の一つでしょう。
トレーディングポストとしましては、そういったお声を反映し、皆様のニーズに合わせたカジュアルな商品もご用意させて頂いております。
しかし、本日はタイトルにございます「黒DRESS再考」。
ここでのDRESSとはドレスシューズの事。
筆者もこの一年でライフスタイルや価値観が大きく変化致しました。特に身に着ける物・身に纏う物の価値観が大きく揺らぎました。
装いで言えば、今までは体のラインに沿ったサイズを好んで着用しておりましたが、以前よりもサイズアップし、ゆとりのあるリラックスして着用できるサイジングを好むようになりました。
こうなると足元事情はボリューム感のあるカジュアルなシューズで合わせるのが定石で、全体のバランスも取れて合わせやすい。
勿論その通りで、そんな気分の日もあるのですが、「黒ドレスを履かなくなった」とのお声が大きくなればなるほど、筆者は天邪鬼な性格からか黒ドレスを頻繁に履くようになりました。
今までの「黒のドレスシューズはスーツスタイルもしくはジャケットパンツスタイルでカッチリと合わせるもの」という自分の価値観も大きく変化し、カジュアル使いする事で今の時代にリンクした自然体なドレスシューズの在り方を楽しむ毎日です。
足元かっちりに対して洋服はリラックス。アンバランスなようですが、この対比加減が非常に新鮮で、黒のドレスシューズをカジュアル使いする毎日が続いております。
着用モデル
『GAZIANO&GARLING』 モデル名:[ST JAMES II]
華奢な靴、端正でクラシックな靴、エレガントな靴であればあるほどワイドトラウザーとの相性が良く、カジュアル使いに適していると感じています。
さて、このように黒ドレスのカジュアル使いを続ける最中、お勧めの商品が入荷してまいりましたので、ご紹介させて頂きます。
Crockett & Jones 品番:20198A モデル名:Westfield 2
- 素材:ANILINE CALF
- 色:BLACK
- 底材:LEATHER
- 製法:GOODYEAR
- ウィズ:E
- 価格:¥93,500(税込)
『クロケット&ジョーンズ』の名作セミブローグ[ウエストフィールド]が、#341ラストから最新の#379ラストにアップデートされお目見えです。
#379ラストになったことで得られるフィット感は、絞られたウエスト部分とコンパクトなヒールカップによる恩恵。
さらには、フィット感が向上した事で同時に指周りにも恩恵が。ウエスト部分がストッパーとなり、足が前にずれないように固定されるので、指先に適度な捨て寸が確保され、指周りのコンフォート性も担保されています。
#341ラストよりもショートノーズなラウンドシルエットは、よりクラシカルで端正な顔付に。
これぞ正統派、というセミブローグに仕上がっています。
正統派セミブローグゆえに、普段のスーツスタイルをより重厚に。
ジャケットパンツスタイルにもその装飾性が手伝って華やかさをプラスオン。
そして、前述のカジュアル使い。
シンプルにデニムトラウザーと合わせても
柄×柄のうるさめなコーディネートでも黒の重厚感による引き締め効果でまとめ上げてくれます。
ワイドシルエットのトラウザーと好相性で、お仕事以外でも多様な使い方が可能です。
カジュアルな装いにボリュームのある靴を合わせるのも良いですが、
黒ドレスのカジュアル使いも今の気分です。
やっぱり好きな靴を履くと気分が高揚します。
履く機会が減ったならば、履き方・合わせ方を変えて履く機会を作り出せばよい。
この黒ドレスのカジュアル使いは、来る春夏シーズンでも引き続き非常にお勧めです。
クラシックでありながら、どこかモードでクリーンな印象のスタイリングに仕上げてくれます。
ポイントは、難しく考えずにとにかく気軽に履いてみる事。
是非、皆様もトライしてみて下さい。