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新作通信 第1回 Crockett & Jones 編

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皆さんこんにちは。インタビュアーを務めますフジイです。
今回から始まる新企画!
続々入荷中の新作を、選んだ張本人のマーチャンダイザー・ムライ
(以下ムライ)に語ってもらおうと思います。

この人です。海外出張中の一コマ

フジイ 第1回はイギリスの『クロケット&ジョーズ』です。
では早速ですが、今回ラスト[377]という聞きなれないモノが入ってきていますが?
 
ムライ 『クロケット&ジョーンズ』の最新ラスト[377]を使ったカントリーシューズですね。
まだあまり知られていない新作を日本に紹介したいという思いと
足入れをした時のフィット感に感激し発注しました。
ここ数年『クロケット&ジョーンズ』が打ち出す新型ラストは
内振りのシルエットと踵を小さく絞り込む設計で
一昔前のものよりかなり履きやすくなっています。
 
フジイ 内振りというのは靴の前側を大きく内側(親指側)にカーブさせることで
親指の圧迫を軽減するなどの効果があるんですよね。
大抵の靴は内振りではあるんですけど、特に大きく振ったものをそう呼びます。
 
ムライ 内振りは割と昔からあるのですが踵の絞り込みはごく最近の傾向で
踵周りの小さな日本人には嬉しいかぎりです。
 
フジイ ではデザインの方はいかがでしょう?
カントリーにしてはスリムな印象ですよね。
 
ムライ そうですね、ナローなラウンドトゥがカントリーシューズであっても
都会的でエレガントな雰囲気を醸し出してくれます。
いわゆる昔ながらなものを愛でるのも一つですが、常に時代を意識し
進化し続ける『クロケット&ジョーンズ』の姿勢にとても共感するのです。

ラスト[377]でおススメは色味のきれいなグレインレザーのプレーントゥ

フジイ 続いてはラスト[360]を使ったドレスシューズです。
他では手に入らないトレーディングポスト別注モデルですね。
 
ムライ 今から10年前、トレーディングポストは『クロケット&ジョーンズ』に
新しいラストの作成を依頼しました。
日本人の足型に合わせ、通常のEウィズながらヒールカップはC相当という
当時の英国靴としては前代未聞のオーダーをしたのです。
 
フジイ ラストの作成と言っても簡単ではないですよね。
 
ムライ メーカーとの信頼関係がなければまず出来ないことであり、
長年付き合いのあるトレーディングポストだからこそ実現できた大きな仕事でした。
 
フジイ ところで『クロケット&ジョーンズ』には素材・ディテールに拘り抜いた
ハンドグレードコレクションと、多彩なデザインバリエーションが魅力の
スタンダードグレードであるメインコレクションという2ラインが存在します。
ラストはそれぞれのコレクション専用で通常兼用はされないのですが、
今回はメインコレクション用のラスト[360]でハンドグレード仕様にしているんですよねぇ?
また、わがまま言いましたな~
 
ムライ もちろんより良いモノを…というのもあったのですが
トレーディングポストが長年かけ作り上げてきた産物を再発見する為にも
最高のクオリティで再構築できるハンドグレード仕様でオーダーする必要があったのです。
今見ても全く色あせていない普遍的シルエットと最新ラストに通じるフィッティングの方向性。
我々がやってきたことへの自信を深めつつ、両社の信頼関係を再確認できた
記念すべき新モデルが出来上がったと思っています。

ラスト[360]でおススメは個性が光るグレーのブラインドブローグ



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